5on5のポイント OFその2

システムの基本を理解しましょう

オフェンス(以下OF)時にまず考えなくてはいけないのが、バランスです。
バスケットはサッカーやラグビーと違い人数のわりには比較的狭いコートで行います。

だからと言うわけではありませんが、ボールの有るところに人が密集しやすいスポーツです。
密集しているエリアとしていないエリアでは、ドリブルにしてもパスにしてもシュートにしても自分が思い描いたプレーがしやすいのは後者の方ですよね。
そこで、OFで重要視されるのがバランスなんです。

ゴール付近やトップ位置に固まりすぎず、片側のサイドに固まりすぎていない、コートにまんべんなくOFが振り分けられていることが、バランスが良いと言われる状況です。
良いバランスをつくるためには、その場から動かない事も時には必要な場合もあります。

では、コートの右側にOFが固まっている状況を思い描いてみて下さい。
左側に広いスペースが空いてませんか?
これがエンプティーエリアというものです。
意味は直訳のままで、空(から)の地域、つまり誰もいないスペースと言うことです。

このエンプティーエリアに誰かが走り込むことでコート全体のバランスが良くなり、また、この時にシュートチャンスが生まれるんです。
フリーOFでは、誰かが、エンプティーエリアに走り込む事で新たなエンプティーエリアを作り、更に誰かがそこに走り込むのを続けることで、結果的に動きを止めることなく攻めることが出来ます。

OFシステムとはこういう状況を意図的に作り出すものなんです。

エンプティーエリアを利用する物で代表的なのが『アイソレーション』というシステムです。
訳すと「隔離する」という意味です。

これは、主に相手がマンツーマンディフェンスで1on1に強い選手がいる場合や、ミスマッチを利用する場面に使います。
わざとバランスを崩し、片側のサイドライン際に4人のOFがディフェンス(以下DF)を引き連れて固まり、逆サイドにボールマンを1人だけ残し(隔離)、1on1をしやすい様にスペースを広く空けるシステムです。

この1on1でOFがDFを抜ければノーマークが出来ますし、そこに他のDFがヘルプに入ってくれば、そのDFのマークマンがフリーになり、またそこにヘルプが入れば、また1人OFがフリーになっていく・・・・。
こういうアリ地獄的なシステムです。
まぁ、実際は、1on1で抜けなくてもそのまま勝負することが多いです。
ちなみに、こういう風に、次々と空いた所にDFがはいっていくことをローテーションと言います。

ここまでは何となく分かってもらえましたかね?
逆から考えて下さいね。

分かり難いのは、何故、OFが固まるとエンプティーエリアができるかということですかね?
自分がDFの立場で考えたら分かりますよね?
自分のマークマンをそれほど遠い距離に離せないですもんね。

このDFの泣き所を意図的に利用する事によって、いろんなシステムが広がっていきます。
あなたもオリジナルのシステムを考案してみてはどうですか?^^





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  • 最終更新:2017-02-14 16:02:36

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