ドリブルで抜くコツ
ディフェンスの背中側を狙おう
2016(平成28)年度から、日本バスケ協会は、小中学生カテゴリーにおけるゾーンディフェンスを禁止としました。
なので、これからは、必然的に1on1の場面が増えると思います。
そこで、今までこの講座でしてきたアドバイスに加えて、初心者としては、少し高度なテクニックを紹介します。
このアドバイスを実践するには、まずドリブルの基礎技術を習得しておかなければ出来ません。
基礎技術をおさらいしておくと・・・
- ボールを見ないでドリブルができる
- ストップ・アンド・ゴーをスムーズにできる
- 数種類のドリブルチェンジができる
言葉にすると簡単ですが、ディフェンスがいる前で、これらができる様になるには、かなりの時間とやる気がないとできなかったことでしょう。
そして、その努力の成果をこのアドバイスに生かしてください!
ポイントとなるのは、方向転換です。
まず、ディフェンスとボールを持って対峙したときに、自分と正対(両足が平行)しているのか、傾いて(どちらか片方の足が前)構えているのかを確認しましょう。
傾いている場合は、簡単です。
背中に向かってドリブルで抜きにかかります。
正対している場合は、その前に、左右どちらでも良いので、ピボットやドリブルで抜くフェイクをかけます
そうすると、ディフェンスは抜きに来られた側の足を下げるので、あなたに対して正対ではなくなっているはずです。
そのあとは、最初から傾いていた場合と同じです。
これは、アタック・ザ・アップ・フット=前足を攻めるというテクニックです。
けど、足をわざわざ見る必要はなく、例えば、右足が前(あなた側)に出されているなら、当然右肩も前になっているはずです。
ならば、左側=背中側を狙えば、視線を下に落とすまでもなく、前足を攻めていることになるんです。
ディフェンスの前にある足の後ろ側(つまり背中側)を攻める(進む)ことで、ディフェンスは身体の向きを変えてきます。
この動作が遅ければ、これだけであなたはディフェンスを抜くことができます。
もちろん、一歩目の速さなどは必要ですけどね。
けど、相手が上級者になると、1回のアタックだけでは抜かせてくれず、上手いフットワークでサッと向きを変えて、しっかりディフェンスしてきます。
と、いうことは、相手は、あなたに正面を向いているはずですから・・・
もう言いたいことはわかりますよね?
そう、もう一度ディフェンスの背中を狙ってください!
そこで必要になるのが、ドリブルチェンジです。
ドリブルチェンジの種類には、使いどころというのがあります。
- フロントチェンジ ⇒ 相手との距離があるときや、下がる(バックステップする)とき
- レッグスルー ⇒ 相手との距離がほとんどないが、接触はしていないときや、フェイントとして使う
- ビハインドザバック・バックロール ⇒ 相手がボールをスティールしに来たときや、相手と密着しているとき
これらの使いどころを間違うと、抜けなかったり、逆にスティールされたりしてしまうので、注意が必要です。
さて、あと必要なのは、前述にもある、1歩目の速さですが、ここにも少し制約があります。
方向を変えて抜きにいくのは、出来るだけ2~3回までで抑えておきたいんです。
なぜなら、ボールを持ちすぎると、味方のリズムが崩れるからです。
抜けないのに、ずっとドリブルしていると、どんどん意識が味方から対峙している相手だけに向いていきます。
これを避けるために方向を変える回数を自分の中で制限しておいてください。
そして、その制限内に抜くために、一歩目の速さ、ストップアンドゴーが重要になってきます。
いくら方向転換をしても、相手より遅ければ、抜くことはできません。
なので、止まっている状態から一気にスピードを上げ、
そして、一気に止まって方向転換(ドリブルチェンジ)し、
また一気にスピードを上げることが出来れば抜けます。
是非、試してみてください。
試しても抜けないのであれば、ドリブルの基本技術が足りないのかもしれません。
もっと思い通りに身体の動きの変化についてこれるような、ドリブルができるように頑張ってください!!
- 最終更新:2016-12-02 14:42:53